小型ベイトリール

00 CALCUTTA CONQUEST 200

佐倉リール

休暇中にお手伝いさせてもらっている師匠のお店(東京の有名店です)では「コンクエストの整備依頼が多い」という話しでしたので、勉強の為しばらくコンクエストに集中します。
先ずは私の大好きなカルカッタXTから進化したカルカッタコンクエストを年代順に整備していきたいと思っています。
・・・と、いうことで今回の初代カルカッタコンクエストの整備となりました。

不具合の無い良い状態を知っておきたいのでなるべく状態のいいモノを購入しました。
めっちゃくちゃカッコいいです!!


50と200のパーツリストです。
ほぼ同じですね。

今回は200の整備です。


このサイドカバーの開き方もカッコいい!
カルカッタXTよりブレーキの調整がやり易くなっています。
(カルカッタXTではスプールを取り外さないとブレーキの調整はできませんでした。)


バラしていきます。
メカニカルブレーキツマミは「カチカチカチ・・・」とクリック音が出るようになっています。


オープンです。
かなり綺麗です。・・・が、グリス切れと、薄くグリスが乾燥した様な汚れがあります。
整備をしないと使えません。


メインギア、ドラグ部取り外し。


作業がやりにくかったので、サイドカバーを取り外します。
もっと先に取り外した方がいいですね。


ピニオンギア、メインシャフト、クラッチ部品取り外し。


「本体A固定ボルトカラー」という部品です。作業中ポロッと落ちました。ご注意下さい。
写真中央ボルト穴にハマっています。


レベルワインダーを取り外しました。


大まかには分解できました。
各部状態良さそうです。


さらに分解、部品洗浄、点検完了です。


スタードラグに音出しピンあります。
スタードラグの形状も、カルカッタXTのただの板状の物からこの様な形状に進化しています。

・・・と言うか、分解していて思いましたが、カルカッタXTとは完全に別物ですね。
以前整備したカルカッタ200XTの写真と見比べてみましたが、やっぱり別物です。

カルカッタXTとカルカッタコンクエストの販売時期は丁度入れ替わりくらいで、重複していた期間もあったようです。
カルカッタはカルカッタとして05カルカッタまで進化していきました。
カルカッタコンクエストはカルカッタの進化系というより上位機種という位置付けだったようですね。


(参考)こちらがカルカッタ200XT


(参考)こちらは最新の23カルカッタコンクエストMD 300XG LHです。流石にかなりの進化を遂げていますが基本的な構造は変わっていません。初代の完成度が如何に高かったのかが分かります!


このベアリング、外側の黒い樹脂部は取り外せないようです。
カルコン50の方も確認してみましたが一体となっているようです。


こちら小さなOリングがあります。


ギア、いい状態かと思います。
98ステラから採用となった「Super SHIP」がベイトリールとしては初搭載となり、大口径ギアが使用されています。

レベルワインダー、いい状態かと思います。


・・・っ眩しい


その他、異常なしです。
やはり上物でした♡


すみません。組み立て時の写真はこの2枚だけです。


・・・これは今まで見てきたリールで一番好きかもしれません。


初めから不具合等ありませんでしたが、オイル・グリスアップしているのでしっとりとした感じにはなっています。
指で回したスプールが12秒間回っています!(整備前でも8秒くらいは回っていました)

今回この状態のいいモノに触れて本当に良かったと思います。今後の初代カルカッタコンクエストの整備では、この状態を一つの目安として整備にあたります。

ありがとう!00カルカッタコンクエスト200!
大切にします。

ABOUT ME
佐倉リール
佐倉リール
こんにちは。佐倉リールです。趣味でリールの分解・整備をしています。 本職は船乗り(機関士)です。船の整備もリールの整備も「確実に・丁寧に」を心掛けています。 現在は主に中古リールを購入し分解・整備を楽しんでいます。 このブログでは、ご自身でリールメンテナンスに挑戦される方の参考になるような情報を発信していきたいと考えています。 また、整備を終えたリールの一部は「佐倉リールメルカリ店」にて出品しています。このリール達がまたフィールドで活躍してくれたら嬉しく思います。 パソコンに不慣れな為、リールの整備以上にこのブログ作成に手こずっております。
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