05 TWIN POWER 2500S


05ツインパワー 2500S。
メルカリで購入。
リーリング時に少しコロコロという感じがあります。
ハンドルノブからキュルキュル音があります。
ハンドルノブは少しガタがあります。
その他異常ありません。

SUPER SLOW OSCILLATING SYSTEMです!

RIGID SUPPORT DRAGです!
「リジッドサポートドラグは、スプールのふらつきを防ぐため、2つのベアリングでドラグを支える構造になっています。これにより、ラインが一定の力で滑り出し、安定したドラグ性能を発揮します」
というものだそうです。
本体部の整備
本体部分解


上から分解していきます。
面白いフリクションリングですね。バネで押さえられています。


ローラークラッチを取り外します。

ピニオンギアを抜き出します。


フタを取り外します。
メインギアを取り外します。


このピンと、ビスを取り外すと、

本体ガード(B)を取り外すことができます。


左写真のこのビスを取り外すと、本体ガード(A)が外れます。


クロスギア軸カバーを取り外して、
摺動子ガイド等をバラバラと抜き出します。


前側からピンを抜き出して、
中間ギアを取り外します。

クロスギア軸を抜き出します。

軸受に樹脂パーツが多く使われています。

ストッパーカム部を取り外しました。

本体はほぼ分解完了で、各部品、洗浄・点検中というところです。
ここで下船することになったので(本職船乗りです)、家に持ち帰る為に一旦組み立てます。
本体部 部品洗浄・点検

ココ、凄いですね。
内側のブッシュにまで切り欠きがあります。

マスターギア(メインギア)に干渉させない為の構造です。

ほぼ組み上がりました。(オイル塗布のみの仮組みです)

?! ピンが邪魔になってフタがハマりません。

ピンはこの向きが正しい向きです。
コレでフタがしっかりハマりました。

自宅に持ち帰り部品洗浄・点検完了です。


クロスギア軸、中間ギア、摺動子、異常なしです。


マスターギア(メインギア)、ピニオンギア、異常なしです。
マスターギア両端のベアリングは取り換えとなります。

ハンドルノブは取り外しできません。
コレは残念な所ですね。
少しガタがありますがシム調整はできません。
本体部 組み立て

摺動子部です。
分解時、このビスが緩んでいました。
私の少ない整備実績でもこのビスが緩んでいたリールを何台か見ています。
みなさんのリールも一度点検してみて下さい。

グリスアップしながら組んでいきます。

マスターギア、本体ガードを取り付けます。

フタ、ローラークラッチを取り付け、本体部完成です。
この辺りのビスの締め付けはピニオンギア・ハンドルが軽く回ることを確認しながら慎重に行います。
ローター部の整備


分解していきます。

部品洗浄・点検完了。
異常なしです。
右側がラインローラー側の部品です。


組み立て、完成。
ベールの操作感しっとりです♡
スプールの整備

汚れ等少なくいい状態かと思います。


リジットサポートドラグのギミックが内蔵されているのかと思ってこのプレートを取り外しましたが、ただの銘板でした(笑)。
裏側にスプールピン(ドラグの音出しピン)が取り付けられています。グリスアップして元に戻します。

こちらのベアリングがイマイチでしたので取り換えます。
その後グリスアップして組み立てました。
組み立て、完成


スプール軸ベアリングガイドの上にスペーサーがあります。
小さな黒いプラスチック部品です。

整備済みの各部を合体させます。

こちら、ローターナットの緩み止めが無くなっているのかと思ったら、図面にも載っていませんでした。緩み止めは使用されていないようです。

完成です!




ん〜良いんではないでしょうか。
リーリング、いい巻心地です。
整備前にあったリーリング時のコロコロ感は、ベアリングか摺動子の固定ボルトの緩みが原因だったようです。
ハンドルノブのキュルキュルはオイルを注して直りました。
ハンドルノブのガタが調整できないのが残念です。
本体ガードの構造、フリクションリングの形状が私にとっては初めてのモノでした。
楽しい整備でした!
ありがとう!05ツインパワー2500S!
まだまだ使えるいいリールです。
こちらのリールは佐倉リールRakuma店に出品予定です。