09 CALCUTTA CONQUEST 200DC


09カルカッタコンクエスト200DCです。
ヤフオクで購入。
シャリ感があります。
その他異常はありません。
分解
DCブレーキユニット、スプール取り外し


先ずは左画像のツマミを緩めて、DCブレーキユニット側のカバーを開けます。
ここは良くなりましたね。04(03-05)モデルではここでマイナスドライバーが必要でしたし、カバーもこの様に回転して開く構造ではなく、ポロッと外れる構造でした。

DCブレーキユニットです。
03-05モデルの初代DCブレーキではフロロカーボンラインでの使用感が悪かったようで、09モデルでは進化版のDC+となっています。
N=ナイロンモード、F=フロロモード、SP=スペシャルモード(スモールプラグモード)と切り替えができるようになりました。


真ん中のマイナス頭のキャップは注油キャップでした。ここからベアリングに注油できるのはいいですね。
ベアリングを取り外す時は、裏面のプラスネジを外して・・・


この状態にして、ベアリング抜け止めを取り外して、ベアリングを取り外す、というようになります。
右画像、ここにOリングあります。
グリスがボッテリ乗ってます。ここのグリスは「電動リールコネクター用」とかでいいんでしょうか?今回は軽く掃除するだけにしてこのまま戻します。

この2本の出っ張りの間が光センサーです。
取説に「光センサー表面にオイルが回らない様ご注意ください」と注意書きがあります。
ここはたまに点検した方がいいですね。


(左画像)スプール内にサビがあります。
浸透防錆潤滑剤(ラスペネ)を染み込ませた綿棒で擦り、右画像の状態になりました。後でもう少し磨きます。
本体部


左画像中央のプラスネジを取り外して、カバー(本体B)を取り外します。

本体B、分解します。


ハンドル周り、メカニカルブレーキ周りは00モデル、04モデルと同じようです。

オープンです。意外と綺麗です。
DCブレーキユニットとスプール以外は00モデル・04モデルとほぼ同じようです。

メインギア、ドラグ部を取り外しました。


(参考)
左画像04モデル100番、右画像00モデル200番。
04モデル100番と何かが違うと思ったのですが、番手の違いですね。00モデル200番と比べると全く同じです。

メインギア軸、ピニオンギア、クラッチカム等、取り外しました。


ここで気付いたのですが、パーツリスト29番「本体A固定ボルトカラー」という部品が欠品しています。この部品が無いと剛性が担保できないと思われます。
何度か整備されている形跡がありますので、きっとその時に無くしてしまったものと思われます。私も00モデル整備の時にコレは注意したほうがいいと思い、記事にも書いていました。

この部品です。(画像は00モデル)


左画像のEリング3個を取り外し、レベルワインド関係部品を取り外します。
一番下の黒い棒は「ラインガード」という部品です。クロスギア軸にラインが巻き込まれないようにする為のモノかと思われます。コレは04モデルにはありませんでした。03-05モデルにそのようなトラブルが多かったのかもしれません。

(こちらは整備後の写真です)

クラッチレバー取り外しました。

分解は完了です。
これから各部品の洗浄と点検を行います。
部品洗浄、各部点検

部品洗浄、点検終了。
スプールドラグツマミ(キャスコン)部のベアリングが良くありません。
これがシャリ感の原因ですね。
今回はこのまま復旧して「本体A固定ボルトカラー」入手後、改めて整備することにします。




その他、各部異常なし。

スプール内のサビはピカールで軽く磨きました。
金属磨き剤使用後は研磨剤が残らないよう洗浄は入念に行います。
組み立て、完成まで

レベルワインド部、クラッチレバー部、取り付け。
続けて組み立てていきます。







これで・・・





完成です。
ベアリングを取り替えていないのでシャリ感はそのままです。
今回は「本体A固定ボルトカラー」という部品が欠品しているモノでした。部品入手出来次第再度整備予定です。
今の状態でも負荷を掛けなければ問題ありませんので、Nモード・Fモード・SPモードと投げ比べだけしてみたいと思います。
余談ですが、このリール22500円(プラス送料)です(泣笑)。ヤフオク出品者の方も「本体A固定ボルトカラー」が無くなっている事には気が付いていなかったと思います。
佐倉リールでも整備済みのリールをメルカリで出品していますので、この様な事が無いように気を付けたいと思います。
勉強になります。授業料はちょっと高くついたけど・・・。
ありがとう!09カルカッタコンクエスト200DC!
参考記事
ご参考にこちらの記事もどうぞ。