15 CALCUTTA CONQUEST 100HG

佐倉リール

15カルカッタコンクエスト100HG。
メルカリで購入しました。
第一印象は、「ちっちゃ!!」です。01モデルの50番くらい小さい感じです。
リーリングに乾いた感じがありますが、特に問題なさそうです。

2014年のノーマルギアモデルに続いて2015年に発売されたのが、このHGモデルです。
初代00モデルからのフルモデルチェンジとなり、外観・内部構造、共に大きく進化しています。
大きな変化としては、ボディーのコンパクト化・X-SHIPの採用・マイクロモジュールギアの搭載・SVSインフィニティーブレーキの搭載・スプール径の拡大、でしょうか。
他にもハイギアモデルの追加(2015年)、セーフティーレベルワインド(トルクリミッター)など、盛り沢山の進化を遂げています。

それにしても14年もの間仕様変更が無かった初代00モデル!!それだけ完成度が高かったということですね!

それでは中を見ていきたいと思います。

分解

まずはスプールを取り外します。
「SVSインフィニティー」です。


バラしていきます。

メカニカルブレーキノブ部、ベアリング取り外し。


ギアボックス側のカバー「本体A組」を取り外すところです。
内側のビス2本を取り外して・・・

この2つのビスを取り外して・・・

カバーオープンです。


ドライブギア、ドラグ部、ピニオンギア取り外し。


クラッチ関係の部品取り外し。


ドライブギア軸取り外し。

レベルワインド関係の部品取り外し。
分解が簡単です!これは良いですね!
組み立ての時に構造を確認してみたいと思います。


黒い部品「本体Aシート」ですが、取り付けネジが緩みやすそうだったので、組み立て時はネジロックを塗布しておこうと思います。


ほぼ分解できました。
これから部品洗浄・点検となります。


各部点検

部品洗浄完了。
各部点検していきます。


ドライブギアに腐食が見られます。

軽く磨きました。


その他異常なし。
ドライブギア軸の画像でトルクリミッターのギミックが確認できます。ウォームシャフトギアに負荷がかかるとピンが引っ込んでドライブギア軸との縁を切る仕組みです。


組み立て

左画像の小さい部品が「ウォームシャフト抜け止め」です。これとドライブギア軸下のプレート「ドライブギア軸固定板」でレベルワインド関係の部品が固定されています。
組み立ても簡単!この構造は良いですね!


(左画像15モデル、右画像09DCモデル)
「レベルワインド組」の蓋となる「レベルワインド受け」、これを「レベルワインド組」の内側にねじ込む形になっています。09-11モデルまでは「レベルワインド組」の外側にネジが切ってあり、「レベルワインド受け」を被せる形で取り付けるようになっていました。

取り付けの際、「ウォームシャフトピン」と「ウォームシャフト」が噛み合っていることを目視で確認しにくくなりましたので、作業のしやすさという点では少し難しくなっています。
今回の私のやり方は、ウォームシャフトを回しながら少しづつ「レベルワインド受け」を捩じ込んで行き、「ウォームシャフトピン」と「ウォームシャフト」が噛み合っていることを確認できてから「レベルワインド受け」を締め込みました。
「レベルワインド受け」を捩じ込んで行く時がちょっと怖いんですよね。もっと良いやり方もありそうです。


クラッチ部品、ピニオンギア、組み立て。
ドライブギア、ドラグ部取り付け。
・・・その他組み立て。


完成です。
(リーリング)これはいい♡
やっぱり大進化ですね!
あとは魚を掛けてみてどんな感じか・・・なかなか釣れないのどうにかなりませんかね?

色々調べていると21モデルでまた大きく進化しているようですね。どうなっちゃってるのか楽しみです。まだその前に17BFSモデル・18モデル・19-20DCモデルがありますので、順番に整備していく予定です。

今回も楽しい整備でした。
ありがとう!15カルカッタコンクエスト100HG。
釣らせてくれ!!

ABOUT ME
佐倉リール
佐倉リール
こんにちは。佐倉リールです。趣味でリールの分解・整備をしています。 本職は船乗り(機関士)です。船の整備もリールの整備も「確実に・丁寧に」を心掛けています。 現在は主に中古リールを購入し分解・整備を楽しんでいます。 このブログでは、ご自身でリールメンテナンスに挑戦される方の参考になるような情報を発信していきたいと考えています。 また、整備を終えたリールの一部は「佐倉リールメルカリ店」にて出品しています。このリール達がまたフィールドで活躍してくれたら嬉しく思います。 パソコンに不慣れな為、リールの整備以上にこのブログ作成に手こずっております。
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