スピニングリール

19 CERTATE LT4000-CXH

佐倉リール

中古釣具店で購入。

スプールエッジに傷があります。
巻きに微かなざらつきが感じられます。
モノコックボディーのリールを整備したことがない為、勉強の為に購入しました。
2019年モデルです。いつもお買い得な年代物のリールばかり漁っている私にとっては最新モデルのような感覚です。
モノコックボディーカッコいいですね。

スプールエッジの傷です。
なかなか深いです。ラインに影響の出ないくらいには整形したいと思います。

それではバラしていきます。

上からバラしていきます。

ローターナットが面白いモノになっていますね。
パッキンとベアリングが組み込まれているようです。

これも後でバラします。

このローターナットカラーがこれより上に抜けません。わずかなバリに引っかかっている感じで強く引っ張れば抜けると思いますが、ひとまずこのままにして先に進めます。

こうなっています。
ボディーが小さいですねー。モノコックボディーの賜物でしょうか。

トルクスネジ2本を緩めてマグシールドキャップを取り外します。

プラスネジ2本を緩めて、マグシールドプレートを取り外します。

(左写真)ワンウェイクラッチと一緒に抜けました。
(右写真)バラして、こうなりました。

今更ながら、
一度ローターをハメて、ハンドルを取り外しました。
左右のネジが違いますが、どちらのネジにもハンドルが取り付けられるようになっています。

(左写真)ベアリング押さえ(ピニオンベアリングプレート)を取り外します。
(右写真)取り外しました。

ここでピニオンギアを抜く為にローターナットカラーを抜かなければいけません。
少し力を入れて引っ張ったら抜けました。
メインシャフトのクリックホルダーが乗る段差部に小さなバリがあるようでそこに引っかかっているようです。後でバリは除去しておきます。

ピニオンギア綺麗です。グリスも新しい感じ。

(左写真)リアーキャップを取り外して、
(右写真)オシレーティングポスト、メインシャフトを抜き出します。

エンジンプレートを取り外しました。
メインギアしか見えない!

メインギアを取り外しました。
メインギアも綺麗です。グリスもいい状態です。

写真はピニオンギア後端のベアリングを受けるピニオンカラーです。

オシレーティングギアとベアリングを取り外しました。

逆側のドライブベアリング(A)カバーも取り外しましたが何もありません。
名前の通りベアリングのカバーですね。

マグシールドキャップパッキン(B)を取り外しました。

こうなっています。
これから部品の点検と洗浄をしていきます。

ギア、いい状態かと思います。

マグシールドプレート・クラッチリング部です。
なるべくマグオイルは触らずに・・・と思っていたのですが、やはり分解・点検している間に多少落ちてしまいます。それと部品点検の邪魔になりますのでマグオイルは拭き取ってしまいました。これは整備する度にマグオイル取り換えとなりますね。
香川塩ビ工業さんで代用品を販売しているようですのでそちらを購入予定です。

異常なし。

メインギア両サイドのベアリングワッシャーです。
エンジンプレート側はステンレス製、ベアリングカバー側は樹脂製です。

スプールメタルにはベアリングではなくカラーが付いています。

んー・・・構造はすごくシンプルです。
ガタの無いカッチリとした巻き心地ですが、モノコックボディーと部品(ギア等)の精度の良さからでしょうか。
小さなボディーいっぱいに大きなメインギアがハマっている感じとか、デザイン的にもキレイです。

(左写真)ざらつきのあるベアリングは洗浄して、
(右写真)グリスを充填しました。

これを忘れていました。
ローターナットです。
(右画像)こんなにたくさんの部品が組み込まれています。

それでは組み立てていきます。

組み立てていて一つ失敗に気が付きました。
分解時メインギア取り外しの際は、上の写真のようにドライブベアリング(A)カバーを開けてベアリングを取り外してからメインギアを取り外すようにします。ベアリングを取り外さずにメインギアを抜こうとするとベアリングがオシレーティングギアに引っかかって、ベアリングが斜めになる格好になり、メインギアが抜けにくくなります。そのまま抜こうとするとオシレーティングギアとベアリングに負担がかかります。
今回は、ベアリングを外さずにそのまま抜いてしまいましたので良くなかったですね。

マグオイルが無いので気休めにグリスを乗せておきます。

一旦ローターとスプールを取り付けて巻き心地をチェックしました。
微かなざらつきは変わらず残っています。
今回はこのままにして、これより悪くなればベアリングを交換しようと思います。

ローターを整備していきます。

(左写真)ベールを上げた時
(右写真)ベールを下げた時

右側がラインローラー側の部品です。

ラインローラーもマグシールドなんですね。
手持ちのマグオイルが無いので、今回はマグオイルを拭き取りオイルとグリスだけでの対応となります。

ローター完成。
続いてスプールを整備していきます。

キレイです。
一応掃除とグリスアップしました。

スプールエッジの傷は10000番の耐水ペーパーで軽く磨きました。
左画像が整備前、右が整備後です。
これで問題なく使用できます。

完成です。

リーリングした時の微かなザラつきが消えませんでしたが、原因はベアリングだと思いますのでその内に取り換えたいと思います。
スプールエッジの傷は整形しましたので、ラインへの影響は無いと思います。
今回はマグオイルを準備していなかったので、オイルとグリスだけでの対応となりました。近くマグオイル代用品を購入予定です。

古いモデルのリールもいいですが、最近のモデルもいいですね。(5年前のモデルですが、私にとっては最近です)これから色々触ってみたいと思います。最新の高価格帯モデルとか触ってみたいですが中古でもお高くて・・・まぁその内ですね。

このデザインとカッチリとした巻き心地、このリール好きになりました。後は魚が掛かった時の感じが気になります。ドラグなんかも良さそうですね。現在乗船中(職業船乗りです)で停泊中にシーバスはちょこちょこ釣れますのでその時が楽しみです。

勉強になりました。
ありがとう!19セルテート。まずはシーバスね!

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釣果ありましたので報告します。

まさかの嬉しいファーストフィッシュとなりました!
ありがとう!19セルテート。
肝心の使用感は「まさかの鯛!!」のせいでよく覚えていません(笑)。

ABOUT ME
佐倉リール
佐倉リール
こんにちは。佐倉リールです。 趣味でリールの分解・整備をしています。 本職は船乗り(機関士)です。リールの整備と船のエンジンの整備、どちらの整備でも「確実に・丁寧に」を心掛けています。 現在は主に中古リールを購入し分解・整備を楽しんでいます。本ブログでは失敗した事なども記録していきますので、リールメンテナンスをご自分でされる方に参考にして頂けたら幸いです。 パソコンに不慣れの為、リールの整備以上にこのブログ作成に手こずっております。
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