21 CALCUTTA CONQUEST 201

佐倉リール

21カルカッタコンクエスト201です。
TBオークションで購入しました。
いい状態を知っておきたいので「A評価」(未使用ではないが回転性能や機能の動作に問題が無く、表面上の薄い傷が極めて少ないもの。)の物を購入しました。

14-15モデルでも十分良い巻き心地でしたが、今回の21モデルはまた違います!
リールをホールドしている手に伝わるノイズがかなり少ない。「カタカタ」「カチャカチャ」する感じがほぼありません。

14-15モデルからの大きな変更点としては、インフィニティドライブ採用、MGLスプールIII、ボディーのコンパクト化、サイレントチューン追加でしょうか。他にもスプールのナロー化や、22モデルではXGモデルが追加されています。

それではじっくり見ていきたいと思います。

ん?・・・え!?

えー!!
もうシール剥がしちゃったよ!
(TBオークションの商品の返品には次のような条件がありますのでご注意下さい。・使用していない事・タックルベリーシールを剥がしていない事・到着から7日以内)

コレは良くある失敗かもしれません。
左ハンドルではドライブギア軸のネジは逆ネジになりますのでご注意下さい。

しかしこうなってくると中身が心配です。

分解

MGLスプールIIIです。
ブレーキシステムはSVSインフィニティーです。

ハンドルから取り外していきます。

ビス3本を緩めて、ギアボックスのカバー「本体A組」を取り外します。

小さなEリングを取り外して、パームサイドのカバー「本体B」を取り外します。

ドライブギア、ドラグ部品、取り外し。

ピニオンギア、ドライブギア軸、取り外し。
(右画像)ドライブギア軸挿入部にOリングがあります。

【左画像】21モデル
【右画像】15モデル
ドライブギア軸付け根のベアリングは2つになっています。ベアリングが深くハウジングにおさまりますので、その分ドライブギア軸のブレも少なくなりそうです。
ここのOリングもいいですね。ベアリングの寿命がかなり変わってくると思います。

クラッチカム、クラッチツメ等、取り外し。

クラッチレバー内側、二つのビスを取り外して、クラッチレバー、クラッチプレートを取り外します。(レベルワインダーを取り外してからの方がやり易いかもしれません。)

レベルワインダーを取り外していきます。
Eリングを取り外し、ウォームシャフトギアを取り外します。

「ウォームシャフト抜ケ止メ」の二つのビスを緩めて、「レベルワインドパイプ」、「レベルワインドガイド」を取り外します。

「ウォームシャフト」と「レベルワインド組」を取り外します。
(一度上に上げて、下から抜く感じです。)

「ウォームシャフトピン抜ケ止メ」はOリングで止まっているだけです。
Oリング側から押し出せば簡単に抜けます。

かなり作業性良くなってますね♡
素晴らしい!

ドライブギア軸、分解しました。
ベアリングは片側シールドタイプが二つで、間に座金が一枚入り、オープン側が向かい合うように組み込まれています。
左ハンドルではココの小さな固定ボルトも逆ネジです!ご注意下さい。

スプール両端のベアリングにはOリングがハマっています。「サイレントチューン」ですね。
しかしまさかのここにOリングとは!ハウジング側でも良いような気はしますが・・・こっちの方がいいんでしょうね。

こちら新たに導入したKTFの「スプールベアリングリムーバー Ver.2」です。しっかりした作りで良さそうです!

「スプールクラッチピン」を取り外すと、バネに押されてベアリングが上がってきます。この「ベアリング押サエバネ」も「サイレントチューン」を構成する部品です。

ベアリング異常なし。

ブレーキユニット側にもOリングが入っています。バネの力でスプールが押されてこのOリングがブレーキパイプ内のベアリングの内輪に押しつけられるようになります。バネ側の方もバネがブッシュを介してベアリングの内輪を押す形になります。これで回転性能を落とさずに振動等を抑えるんですね。・・・スゴいな。
ですが、常にスプールはベアリングの影響を受ける形になりますので、完全フリーにはなりません。ベアリングの状態・性能が大きく影響してきそうです。

分解完了です。

各部品洗浄、点検

各部品の洗浄、点検完了です。
ウォームシャフトのギア側のベアリングは交換となります。
片方のハンドルノブで、付け根側のベアリングは取り換えとなります。
その他異常なし。

良い状態かと思います。

組み立て

こちらのベアリングは取り換え。

ドライブギア軸に取り付ける「ウォームシャフトギア」は裏表あります。白いピンがよく見える向きが正しい向きです。

スタードラグの操作音は控えめが好みなので「音出し板」にグリスを塗布しておきます。

組める所を先に組んでおきました。

クラッチプレート、クラッチレバーを取り付けます。
レベルワインダー取り付け前の方が取り付け易いですね。

レベルワインダーを取り付けます。
注意する所は、ウォームシャフト両端にある黒い部品「ウォームシャフト受ケ(A)」と「ウォームシャフト受ケ(B)」とそれに挟まれる「レベルワインドパイプ」の位置です。切り欠きにハマるようになっています。

こちら側も左の画像のようにハマります。
右画像は参考画像です。ハマっているところが見やすいように抜け止めを取り外しています。

レベルワインダー取り付け完了。

14-15モデルではクラッチツメに樹脂部品「クラッチツメブッシュ」が付いていましたが、21モデルには付いていません。

クラッチカム等、取り付けました。

ドライブギア軸取り付けます。
Oリング取り付け、お忘れなく。

ドライブギア軸取り付けました。

ドライブギア、ドラグ部品取り付け。

パームサイドのカバー「本体B」取り付け。

ハンドル側カバー「本体A組」取り付け。
ハンドル取り付け。

完成!・・・と思いきや・・・
リーリングしてみると「サー」という音が!
再度点検してみるとローラークラッチ外側のベアリングからの音でした。

ベアリング取り換え後、良好となりました。

完成

完成です。
(リーリング)コレはスゴい・・・
今まで触れたリールで一番ノイズが少ないと思います。

傷の付いていたハンドル固定ナットは新替します。(注文していて、すでに上州屋に届いています)
しかし内部はいい状態で良かった。前オーナーが自分で整備して大切に使われていたということでしょう。
引き続き私も大切に使わせてもらいます。

あとはキャスト時のサイレントチューンの効果や、魚をかけてインフィニティドライブの巻心地を味わってみたいと思います。

今回も楽しい整備でした。
ありがとう!21カルカッタコンクエスト201!

参考記事

ご参考にこちらの記事もどうぞ。

ABOUT ME
佐倉リール
佐倉リール
趣味でリールの分解・整備をしています。本職は船乗り(機関士)です。船でもリールでも整備は「確実に・丁寧に」をモットーにしています。 リールメンテナンス専門店Selffishの「リールオーバーホールマスタープログラム」を受講し、リール整備の基本を学びました。現在、本職の休暇中にはSelffishのメカニック見習いとして修行中です。 このブログでは、ご自身でリールメンテナンスに挑戦される方の参考になるような情報を発信していきたいと考えています。 また、整備を終えたリールの一部は「佐倉リールメルカリ店」にて出品しています。このリール達がまた新たなオーナーの元で活躍してくれたら嬉しく思います。 2026年2月より、ココナラでリールオーバーホールサービスを出品しています。ご縁がありましたら、よろしくお願いします。 パソコンに不慣れな為、リールの整備以上にこのブログ作成に手こずっております。
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