98 STELLA 2500DH②


2500DH


2500SDH(Shallow special)
98ステラ2500DHと、2500SDH(shallow special)です。(DH=ダブルハンドル)
2500DHはメルカリ、2500SDHはタックルベリーで購入した物です。
2500DHはリーリング中に「キュッキュッ・・・」という音があります。その他異常なし。
2500SDHはリーリング中に「カチャカチャ・・・」という音と感触があります。その他異常なし。
中身は同じモノかと思います。内部パーツの欠品・変形等あれば比べて確認できるので、今回は二つ一緒に分解・整備することにしました。
(分解・組み立て手順については、別の記事「98 STELLA 2500DH」の方に詳しく記載していますので、そちらをご覧ください。)
2500DHと2500SDHの比較等

2500DHから分解しています。
早速酷い事になっています!
大きなモンキーレンチか何かでやってしまったんでしょうか・・・。

こちらは2500SDH(shallow special)
ローラークラッチのビスが2本ありません。



左画像は2500SDH(shallow special)、右画像は2500DH。
2500SDH(shallow special)の方にクロスギア用ギアカラー(No.52)という部品が組み込まれていませんでした。カチャカチャという音はこれが原因で中間ギアが遊んでいた為かと思います。

2500DH

2500SDH(shallow special)

2500SDH(shallow special)
ピニオンギアに摩耗痕があります。
材質はジュラルミンのようです。(2500DHは真鍮製)

2500SDH(shallow special)
マスターギア、異常は無さそうです。




2500SDH(shallow special)
その他、異常なしです。
2500SDH(shallow special)の方はローラークラッチのビスやクロスギア用ギアカラーの欠品がありましたので、部品が準備できるまでこのまま保管となります。
以下、2500DHについて、書いていきます。
2500DHの整備


良い状態かと思います。
ピニオンギアは真鍮製です。
佐倉リール整備日誌(本ブログです)で一番初めに記事にしたリールが98STELLA 2500DH(今回と同じリール)でした。そのリールのピニオンギアは取り替えられていたのかアルミ製(ジュラルミン)のようでした。ピニオンブッシュ(左画像の白い樹脂製部品)の形状も少し違います。マイナーチェンジなどで製造年により少しづつ違うようです。



異常なしです。

本体のベアリングは全て取り替えます。
ベアリングはそれほど悪い訳ではありませんが、数が多いので、全て新替えすることでかなり巻き心地は変わってきます。


ピニオンギアのベアリングがハウジングに入りません。
ハウジングに傷があり、バリがあるようです。(左画像)
ヤスリでバリだけ取り除きました。(右画像)

ここまで組み立てました。

何度見てもコレが残念・・・

一度ローターを取り付けテスト、良好です。

スプールも異常なし。
ベアリングは取り替えます。


ローター異常なし。
ラインローラーのベアリングは悪くないのでそのまま使用します。

ハンドルノブグリスアップ
完成

合体します。
ところが、スプールを取り付けてリーリングしたところ、ギア感というか何か擦れている感じがあります・・・。
ここで乗船する日になってしまいましたので(本職は船乗りです)船に持ってきて再点検。
結局ローラークラッチや本体カバー辺りのビスの締め付け方が悪く、「芯出し」が上手くいってなかったようです。
慎重に組み立て直したところ、良好となりました。

完成です。
「キュッキュッ・・・」という音の原因はわかりませんでしたが、音は無くなっています。
ラインローラー以外のベアリングは全て新替えしましたので、軽〜い巻き心地になっています♡。1998年のモデルとはいえ、流石ステラ!!
最後の仕上げ、「芯出し」の作業となる本体カバーやローラークラッチ周りのビスの締め付けは慎重に!
また勉強になりました。
ありがとう!98 STELLA 2500DH!
こちらのリールは「佐倉リールメルカリ店」に出品予定です。
2500SDH(shallow special)については、後日整備予定です。
整備後別の記事にアップします。