小型ベイトリール

Ambassadeur 4600C 「Foot No.89-0 89-90」

佐倉リール

メルカリで購入。
外観はキレイです。
ハンドルを回すとそれほど悪い感じはしませんがガラガラギーギーという感じの音がします。油切れでしょうか。
クラッチレバーが固めです。
ドラグはガッチリ効かすことはできますが、微調整は効きません。少し緩めるとスカスカになってしまいます。

フットナンバーを調べてみたところ、1989年式でした。

それではバラしていきます。

(左写真)3本のツマミを緩めて
(右写真)3分割とします。

(左写真)パーミングカップ側、3本ネジを緩めて、
(右写真)カップを取り外します。

(左写真)ラインガイドナットを取り外し、
(右写真)ウォームシャフト、ラインガイドを取り外します。

(左写真)Eリングを取り外し、
(右写真)コグホイールを取り外します。

スプールをバラしていきます。

遠心ブレーキ側は、止め輪を外すと、ベアリングまで取り外せます。
右写真のギアは引っ張るだけで取り外せます。

そして、こうなりました。

続いてギアボックス側をバラしていきます。

ハンドルナットカバーとEリングを取り外しました。

上から順に取り外していきます。

メカニカルブレーキノブを取り外して、スプール軸を抜き出します。

(左写真)マイナス頭のネジ2本を取り外して、
(右写真)カバーを取り外します。
おー!
ワンウェイクラッチが付いてないアンバサダーを初めて触っております。

初めて整備するリールですので、色々な角度から写真を撮っておきます。
アンバサダーは今まで90年代のものしか触ったことがありません。
しかしこのギミック的な感じ、雰囲気、カッコいいですねぇ〜。
70年代とか60年代のものとかも触ってみたいなー。お高いんですよね。

メインギア下ラチェット部にハマっているアンチリバースドックをラチェット部から切り離し、メインギアシャフトを取り外します。

部品は、取り外した順に並べておきます。

メインギア・ドラグワッシャーもバラして、
これで全バラとなりました。

前回はここまででした。
続いて部品点検・洗浄。
グリス・オイルアップしながらの組み立て作業です。

部品掃除・洗浄後の写真です。

ベアリングはスプールの内側に入っている2個だけです。
状態は良好です。

各部品点検しましたが特に不具合はありません。
あのガラガラギーギーという音はなんでしょうか。

ここまで組み立てました。各部異常は見当たりません。
ここでクラッチを切る操作をしてみました。やはり今まで触ったアンバサダーより固い感じのカッチャッという感じです。クラッチレバーの操作感が固いのは構造上のもののようです。

続いて組み立てていきます。

(左写真)こうなって、
(右写真)こうなります。

ハンドルノブにオイルをさして、ハンドルナットカバーを取り付けたら・・・

完成です!
ガラガラギーギーという感じの音は無くなりました。油切れだったんでしょうか?原因が特定できませんでした。
クラッチレバーの操作感は整備前と変わりません。構造上のものだと思います。
ドラグは調整が効くようになりましたが、イマイチ調整範囲が狭いようなので、ドラグワッシャーはその内新しい物に取り換えようと思います。

どこから見てもカッコいい!

整備してみれば、かなりいい状態のリールでした。
いやーやっぱりカッコいいですね。
大切に使いたいと思います。

ありがとう4600C!これからよろしく。

ABOUT ME
佐倉リール
佐倉リール
こんにちは。佐倉リールです。 趣味でリールの分解・整備をしています。 本職は船乗り(機関士)です。リールの整備と船のエンジンの整備、どちらの整備でも「確実に・丁寧に」を心掛けています。 現在は主に中古リールを購入し分解・整備を楽しんでいます。本ブログでは失敗した事なども記録していきますので、リールメンテナンスをご自分でされる方に参考にして頂けたら幸いです。 パソコンに不慣れの為、リールの整備以上にこのブログ作成に手こずっております。
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