BJ IKADA 70L



私、片軸リールが好きでVIKING GS シリーズなど古いモノをいくつか所有しています。
今回このリールは、最近の片軸リールがどんなものか気になったので購入しました。
BJイカダ 70L、2018年モデルです。
釣具オークションで購入。
外観は傷の少ない綺麗な状態です。
各部点検、異常ありません。
分解


まずは、スプールを外して、ハンドル側からバラしていきます。

続いてギアボックス側、
先ずはビス2本を緩めてカバーを取り外します。


下側に付いている黒いプロテクターを取り外します。


(左画像)メインギアシャフトのEリングを取り外します。
(右画像)センターピンのC型止め輪とOリングを取り外します。
(「プロテクター取り外し」と「メインギアシャフトのEリング取り外し」が写真では順番が逆になっていますが、この文章の順番がやり易いです。)

4つのビスを取り外して、ギアボックスを開けました。
グリスが固まってこびり付いています。


各部品の位置関係確認の為の写真。

メインギアシャフトをスポッと抜きました。

クラッチプレート、ピニオンギアを取り外しました。
グリスが茶色く固まっています。


(左画像)メインギア、ドラグ部をバラしました。
(右画像)クラッチレバーを取り外しました。

これで分解完了です。
部品洗浄・点検を行います。
部品洗浄・点検

部品洗浄終わりました。
ギアグリス・摺動部のグリスが茶色くなって固まっていました。
ボールベアリングはまだ良さそうです。


アルミのメインギアには所々腐食が見られます。
ダイワ純正グリスについて


最近はダイワのリールにはダイワの純正グリスを使用していますが、気になったことがあり、今回ギアグリスはシマノ純正を使用することにしました。
その気になる事というのがシリカゲルグリスについてです。
私の浅い知識になりますが、シリカゲルグリスは耐熱性には優れるが、耐水性・せん断安定性が劣るという事。水の存在下で発錆しやすいという事です。
耐水性はフィッシングリール用グリスの絶対条件かと思います。また、せん断安定性についてもギアグリスには必要な条件かと思います。
ダイワのギアグリス、300はシリカゲルグリスです。
なぜ???
ダイワが変なモノを使っているとは思えませんのでこれは大丈夫なんでしょうか。ダイワに問い合わせてみます。
ちなみに104はリチウムグリスで、リチウムグリスは欠点の少ない万能グリースです。
組み立て


クラッチプレート、ピニオンギアを組んでいきます。


メインギア・ドラグ部組み立てました。ギアにはシマノのギアグリスACE-2を塗布しました。今回ダイワのギアグリスがシリカゲルグリスだったので、このグリスを使用していますが、実はシマノのグリスの成分が分かっていません。調べては見たのですが分かりませんでした。シマノに問い合わせてみようかと思います。


(左画像)クラッチレバーを取り付けました。
(右画像)メインギアシャフトはフレーム側にハメておきます。

二つを合わせて、ビス4つ取り付け。
メインギアシャフトにワッシャーとEリングを取り付け。
センターピンにOリングとC型止め輪を取り付け。


(左画像)下部プロテクターを取り付けました。
(右画像)カバーを取り付けました。

ハンドル側組み立てました。
スプールの整備


スプール分解各部品洗浄・点検。異常なし。
完成




スプールを取り付けて完成です。
グリスが効いて滑らかな巻き心地になりました。
メインギアの腐食はこまめに点検していきたいと思います。
カヤックで色々な釣りに使ってみたいと思います。
ドラグも付いてるし絶対面白い!!
楽しみです。
今回ハンドルノブを整備していませんでした。近く整備してこの記事に追記します。
グリスの件は、ダイワとシマノに問い合わせてみようと思います。
グリスの成分を表記しているメーカーが少ない様ですね。
こまかく成分を表記しているメーカーは、私が見た中ではBOREDくらいでした。グリスは基本的に、基油・増ちょう剤・添加剤からできていますが、BOREDさんではそれらの種類がしっかり表記されています。成分が分かればそのグリスはどのようなモノかが自分で判断できます。好感が持てましたし、モノとして良さそうですので近く試してみたいと思います。
・・・・・・・・・・・・・・

ハンドルノブ部異常なしです。
0.1mmのシムを、片側0.2mm、片側0.3mmに取り換えました。