MITCHELL 308 (Planamatic System)




ミッチェル 308。
TBオークションで購入。中古AB(回転性能や機能の動作に問題が無く、表面上の薄い傷が極めて少ないもの。)の物です。
私にとって初めてのミッチェルです。
調べてみたところ、サイドプレートに赤字で「Planamatic system」と表記されているものは1990年代に日本向けに一時生産されたプラナマティック機構付きモデルだそうです。最終モデルかと思われます。
「MADE IN FRANCE」のシールはありますが、この頃は中国か台湾での製造だったとか???
外観はキレイです。
特に異常はありません。
リーリング時ギア感はありますが、年代的にこんな物かと思います。
リーリング時、リール自体がブルブル震えますがこういうものかと思われます。
かなり状態良さそうです♡
それでは整備していきます。
分解


面白い形状のスプリングの下にドラグワッシャーがあります。


取り外していきます。


サイドプレートを外します。
メンテナンス性良いですねー!
ちゃんと注油されていたようです。


「オシレーションスライダーロック」というピンを2本抜き取ります。


オシレーションスライダーを取り外します。


プラナマティック機構の部品を取り外します。

ここのナットはピニオンギアを抜かない場合はそのままでOKです。


小さな止めネジを取り外して、ローターを取り外します。


ねじ込みハンドルを取り外して、ハンドル側からドライブギアを押し出します。


アンチリバースドック・バネを取り外します。


バランスウェイト、デカいですねー。取り外します。


トリップレバー・スプリングを取り外します。


ラインローラー、ベールを取り外します。


ベールアームを取り外します。
右画像中央、ここに当て板となる小さなプラスチックパーツがあります。

「ピニオン組」が取り外せません。今回はこのまま整備します。
ベアリングにある溝の位置に止めネジが入ってローターの抜け止めとなっています。

現在、こんな状態です。


頭を押すと、メインシャフトが外れます。


ハンドル分解。
部品洗浄・点検

部品洗浄・点検完了。
異常ありません。


ギア、いい状態かと思われます。


その他、不具合等見られません。
組み立て


グリスアップしながら組み立てていきます。

こちら、アンチリバースのカリカリ音を控えめにしたく、硬めのグリスをつけておきます。

プラナマティック機構のカム部です。

こちらも、ドラグ音を控えめにする為と、プラスチック部品の保護の為に硬めのグリスをつけておきます。

ほぼ組み上げましたが、

このナットを忘れていました。
一度メインシャフトを抜いて、ナットを取り付け、再度組み立て。
完成




完成です!
変わらずリーリングにギア感はありますが、多少滑らかにはなりました。
リーリング時のブルブルは仕方ない様です。(一度バランスウェイトを取り外して試してみましたがブルブルが酷いことになります(笑))
ですが、竿に装着してリーリングしてみると何故か心地よい感覚♡これでいいんです。
他に、ベールの操作感、ドラグの効き、良くなりました。
コレはなかなかいい状態のリールと思われます。
ミッチェル好きな方に使ってもらおうと思いますので、佐倉リールRakuma店に出品を予定します。
初めてのミッチェルでした。
古い年代のモノも触ってみたいですねぇ〜。408というモデルでスパイラルベベルギアが使われていたりするようです。かなり回転が滑らかだとか・・・。
楽しい整備でした。
ありがとう!MITCHELL308!