11 OCEA JIGGER 1500PG

佐倉リールにとって、初めてのお客様のリールです!
今回はお客様にモニターとなっていただき、整備の過程をSNS等で発信させていただきました。
本ブログでも今回の整備内容を紹介させていただきます。
オシアジガー2台、ご依頼いただきました。
11モデル1500PGと、17モデル1000HGです。
本記事は11オシアジガー1500PGについての整備記録です。(17モデル1000HGは別記事をご覧ください)
すでにお客様の方で「ドラグ音出し機構の取り外し」と「ハイギア化」をされているものです。
巻き感にザラつきがあります。
スプール回転時にコロコロ異音が出ています。
その他、異常なし。
分解

ハンドル側から分解していきます。

カバーオープンです。
「長く酷使されていた」との事でしたので、内部の状態が心配でしたが、グリスの状態は悪くありません。

良い状態かと思います♡

ドラグ部も状態良好です。


本来ならここに、パーツリスト55番の「ドラグ音出シラチェットバネ」があります。

ギアのグリスも状態悪くありません。

ドライブギア軸を取り外します。

「クラッチレバー板組」を取り外し、「本体固定板」を取り外します。
この11モデルでは「本体固定板」を取り外さないとスプールにアクセスできません。
17モデルではその点が改良されています。

スプールベアリングを取り外しました。

フレーム側のベアリングを取り外しました。

ハンドルノブ分解しました。

分解完了です。
黄色テープで印をしてあるベアリングは交換となります。
部品洗浄・各部品点検


部品清掃中に「スタードラグ音出シ板」がポロッと割れてしまいました。
経年劣化かと思われます。
11モデルは部品供給が終了しているため、どうしようかと思いましたが、幸い17モデルの同部品が使えそうです。今回はコレを手配して交換予定です。

部品洗浄、各部点検、完了しました。
異常ありません。








いい状態かと思います♡
組み立て

組めるところは先に組んでいきます。
ハンドルノブには、調整シム0.1㎜、1枚追加しました。

このベアリングも異音が出ていた為、お客様に連絡の上、交換となりました。

フレームにスプールを収めて、「本体固定板」を取り付けます。

今回、こちらのリールには、スタジオオーシャンマークのグリスを使用します。(ギアグリスはシマノの「ACE-2」です。)
摺動部、その他、海水の影響を受けるところなどに、カルコングリス(CC000)を使用。

ドラグにはアルコングリス(AC000)を使用します。

ギアボックスのカバー(本体A組)を取り付けます。


本来はココに、「ドラグ音出シピン」があります。

整備前に、Selffish代表・鈴木さんから、「ここのカバーは取り外しておいた方がいい」と助言をいただいていました。
その時は、いまいち構造が分かっていなかったので、ピンと来ませんでしたが…なるほどです!
組み上げ後に、この穴から「ドラグ音出シピン」と「ドラグ音出シラチェットバネ」の当たりを確認する為ですね。

カバーを取り付けました。
「スタードラグ音出シ板」は割れていますが、一旦そのまま組んでみます。

テスト…
スプール回転時の異音が残っています。

スプール周りで未交換のベアリングが残り1個のみでしたので、お客様に確認の上そちらを交換。
スプール回転時の異音は解消されました。
結局全てのベアリングを交換となってしまいました。
ベアリングの異常を見つける度に、お客様に確認するのも申し訳ないので、なるべく部品点検の時にベアリングの異常に気づかないといけませんね。
あとは、「スタードラグ音出シ板」の到着を待ちます。

「スタードラグ音出シ板」到着です。
コレを組み込んで・・・





完成です。
いい状態にできたかと思います。
あとはお客様にご判断いただき、感想を聞かせていただきたいと思います。
この度はありがとうございました!
また次回の整備も、ぜひ「佐倉リール」でよろしくお願いいたします!
良い魚が釣れますように!
今回のスタジオオーシャンマーク製グリスの使用について
私が前々から使ってみたかったグリスです。
とにかく”塩に強い”という点が魅力で、自分がカヤックアングラーということもあり、カヤックやSUPアングラー向けのサービスとして、このグリスの使用を考えていました。
今回、お客様にご相談の上使用させていただきましたが、私自身使用したことがなく、性能等わからない状態での使用でした。
お客様は快く引き受けてくれましたが、お客様を実験台にするようなお願いだったと反省しております。
次回もオーバーホールをご依頼いただけるようであれば、その時に感想を聞かせていただけるとのこと。その時はグリスの状態も確認させていただき、後の整備にいかしていきたいと思います。
今後知らないグリスやオイルを使用する場合、一度は自分で使用し、使用感くらいはわかった上でお客様に試してもらう、というようにしたいと思います。
グリスの耐久性等の検証には、自分の釣行数では少なすぎるので、今後もお客様からのフィードバックをいただきながら成長していくスタイルでやらせていただきます。
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本記事のリールと、同時にご依頼いただいたリールです。


