20 TORIUM 2000HG


20トリウム2000HGです。
中古で購入後、マイボート釣行に20回くらい使用されたそうです。
今回は、
・少しハンドルが戻る感じがある
・負荷がかかった時にノイズがでる
とのことでお預かりしました。
動作確認したところ、上記2点の他、クラッチのオートリターンが効いたり効かなかったりしています。
分解


分解していきます。

綺麗です。


グリスの状態もそれほど悪くないかと思います。


クラッチツメバネの向きを確認しておきます。


「本体固定板組」を取り外し、やっとスプールにアクセスできます。

現在この状態です。

ハンドルノブ分解
スプールベアリング取り外し
各部品の点検

各部品の洗浄・点検、完了です。
⭕️の印は交換予定のベアリングです。


ギアに当たり跡があります。
負荷がかかった時のノイズはこれが原因でしょうか。




その他、良い状態かと思います。
ローラークラッチも取り外しています。
ローラークラッチに少し「ムニッ」と戻るような感じがあります。
ハンドルが少し戻ってしまう症状の原因はこれかと思われます。
ローラークラッチを注文したのですが、現在シマノが夏季休業中ということでしばらく待ちになります。
一旦組み上げておきます。
組み立て


ハンドル組み立て


ベアリング取り付け


グリスアップしながら組み立てていきます。


クラッチレバー板、ギア、ドラグ部、取り付け。

ギア、グリスアップ


ローラークラッチも一旦組み込みます。


一旦組み上げ完了。
ローラークラッチの到着を待ちます。
部品が届き次第、ローラークラッチとベアリングを取り換えてみて、また状態を確認します。


ローラークラッチ到着、交換しました。
その他ベアリングも交換しました。

クラッチオートリターンが効かない原因は、おそらくここかと思います。
画像中央のビスの頭がほんの少し本体固定板より出ていて、そこにクラッチレバー板先端についているツメが引っ掛かってしまう、という状態かと思います。
ビスを取り外し頭を耐水ペーパーで軽く磨いておきます。
(この症状について、詳しくは、本記事最後にある、参考記事「20TORIUM 2000PG」をご覧ください)

完成です。
ところが、ドラグを締めた状態では問題ないのですが、ドラグを緩めるとハンドルが戻る症状がでてしまいます。
ドライブギア軸の変形について

原因はここでした!


ドライブギア軸とスタードラグ板が接触する部分に変形があり、その分だけ遊びができてしまっているようです。
原因はローラークラッチだけと思い込んでいたため見逃していました。
こちらの方がハンドル戻りへの影響が大きそうです。
オーナー様にご相談し、ドライブギア軸とスタードラグ板を交換することになりました。
またお待たせしてしまいます。
点検はしっかりしないとなぁ・・・

部品到着しました。
ドライブギア軸とスタードラグ板を新品に交換しましたが、症状変わらず💦
後日、リールメンテナンス専門店Selffishで確認していただいたところ、この程度のハンドルのガタつきは正常範囲内とのこと。
どうやら取り換える必要のない部品を取り換えてしまったようです・・・
オーナー様に報告し、元の部品に戻そうと思いましたが、「せっかく交換したのでそのままでOK」とのご返答。お心遣いに感謝です🙇

仕上げです。
外装はガラスコーティング。
画像のような塩の溜まりやすい固定ボルト周辺には「魔法のヴェール(シリコン原液)」を塗布しておきます。
完成





完成です!
若干のギアノイズは残りますが、ドライブギア・ピニオンギアを取り換えるとなると部品代だけで5000円を超えてしまいますので、今回はそのままとさせていただきました。
もしギアノイズが気になるようなら交換作業は無料で対応させていただきます。
その他は良い状態にできたと思います。
オーナー様は来週釣行予定とのこと。
良い釣行となることを願っております!
そしてこのリールで良い魚が釣れますように!🎣
この度はありがとうございました!



